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オリンピア遺跡

4年に一度開催されるスポーツの祭典、オリンピック。その発祥の地がギリシャのオリンピアである。現在でもオリンピック聖火は、ここにある古代オリンピア遺跡のヘラ神殿で点火される。

オリンピアは、美しい山間にある人口1000人にも満たない小さな田舎町である。神話によると、この地は古くから「聖なる森アルティスの礼拝地」として知られていた。その後、クロノスの丘あたりにゼウス神の父クロノスの神域が建てられものの、ゼウスがクロノスに代わってオリンポス山の主神となると、ゼウス神の聖なる巡礼地としてよりいっそう栄えたのである。

オリンピア遺跡以外は、これといったものは何も存在しない、といってもいいこぢんまりとした町、オリンピアだが、おいしい家庭料理を出すタベルナなど、ゆっくりと散策したい町でもある。

オリンピアの遺跡のなかのヘラ神殿は、ゼウスの妃ヘラを祭った神殿である。是紀元前7世紀のものでギリシャに残る神殿のなかで最も古いものだ。この神殿から古典期芸術の傑作として有名なプラクシテレス作の「赤子のディオニソスをあやすヘルメス像」が発掘されたのである。現在は、遺跡に隣接されたオリンピア博物館に収められている。

オリンピア博物館の第8室がエルメスの部屋となっている。ここに「赤子のディオニソスをあやすヘルメス像」があるのである。ゼウスの使者ヘルメスが、嫉妬に狂ったゼウスの正妻ヘラからディオニソスを守るために、ニンフ(妖精)たちに届けようとする姿を描いたものだ。

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